LispKit Lisp
前回に続いてstep関数内の命令コードに対するパターンマッチを見ていく。 今回見ていくのは以下の命令コード: 条件分岐のSEL、JOIN スタックに値を乗せるLD、LDC、LDF 関数適用のAP、RTN 再帰関数のためのDUM、RAP プログラム停止のSTOP 条件分岐のSEL、JOI…
前回の記事ではSECD抽象機械のメモリとレジスタを定義していった。今回(と次回)はSECD抽象機械が実際にどうやってプログラムを実行するかを見ていく。 SECDマシン上でプログラムを実行するということは、Controlレジスタcが指し示すコンパイルされたプログ…
前回はLispKit Lispの挙動を確認するためもあってASTを直接実行するインタプリタを実装した。これからはLispKit LispのプログラムをSECD抽象機械上で実行するために必要なものを揃えていく。 今回と次回はSECDマシン自体の実装の話。 SECDマシン SECD抽象機…
前回に続いてインタプリタの実装。今回はeval_の後半、IFによる条件分岐以降の項目を見ていく。 条件分岐のパターンマッチ 条件式を評価してその結果に対してパターンマッチ、分岐部分の式は片方しか評価されない。 case Cons(Alpha("IF"), Cons(e1, Cons(e2…
前回のパーサの出力するASTをそのまま実行するインタプリタを実装する。 インタプリタを実装する意義 「SECD抽象機械へのコンパイラ実装の前にインタプリタを作る」というのはHendersonのFunctional Programming Application & Implementationでの流れに従っ…
前回書いたとおりまずはパーサを実装する。 最近散々パーサ実装について書いてきてなんだが、Lispなのでかなりの手抜きパーサ。 字句解析 まずはトークンの定義: from dataclasses import dataclass @dataclass class Lparen: pass @dataclass class Rparen…
純粋関数型Lisp方言であるLispKit LispのインタプリタとSECD抽象機械の機械語へのコンパイラを作成する。 タネ本はHendersonの「Functional Programming - Application & Interpretation」で、この本に載っているISWIMやPASCALのコードを大体なぞるようにPyt…