『読んだら忘れない読書術』
胎児よ
胎児よ
何故躍る
母親の心がわかって
おそろしいのか
樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』を読んだ。
「精神科医が教える」と注釈があるように、作者は多読・多作の精神科医らしい。
主張は:
- とにかく読め、読めばいいことがたくさんある
- 読んだら脳に定着させるためにアウトプットせよ
の二点。
勧めるアウトプットは以下の四つ:
- 読んでる最中にメモ・線引き
- 読んでから人に話す
- 読後感想をSNSにあげる
- 数日後冷静になって書評を書く
このうちどれか三つをすると、時間差もあり、非常に脳に定着しやすくなる。ついでに読書中はテンションを高く維持しているとドーパミンで脳が活性化して忘れにくい。
まあそうだろうな、という印象で、全般的にあまりひっかかりもなく読める。
そもそも本好きだと「読書のメリット」を本の1/3使って説かれても「知ってるし、そんなメリットがなくても読むから・・・」という気持ちになる。この本のターゲット層はあまり読書が習慣化していない人だろう。
一番面白かったのは医学生だったころに『ドグラ・マグラ』を読んで内科ではなくて精神科医を目指すことに決めた、という話。あれを読んで精神科医を目指すというのはなかなか・・・