Arantium Maestum

プログラミング、囲碁、読書の話題

Forth

PythonでForth処理系を書く! その7(繰り返し処理 DO-LOOP)

繰り返し処理を実装する。 PythonでForth処理系を書く! その2(実装する機能) - Arantium Maestumでも書いた通り、この構文の要素は3つあって: DOでスタックに乗っている二つの整数を分岐のために使う スタックから得たはじめの整数がループカウンタの…

PythonでForth処理系を書く! その6(条件分岐 IF-ELSE-THEN)

条件分岐を実装する。 PythonでForth処理系を書く! その2(実装する機能) - Arantium Maestumでも言ったとおり、Forthの条件分岐構文は他の言語を知る人には多分だいぶ奇妙に見えるはず。 上記の記事からの再掲になるが、このような構文で: 1 IF 2 ELSE …

PythonでForth処理系を書く! その5(Read-Eval-Print-Loop)

REPL機能を実装する。 main.pyに引数がなければREPLを実行するようにする(引数としてファイル名が渡されていればそのファイルを実行)。REPLは一行ずつユーザからForthコードを受け取り、今まで受け取ったコードの環境を引き継ぎつつ実行する。 github.com …

PythonでForth処理系を書く! その4(内部状態をPython Dictionaryに保存)

前回の終わりで書いたように、Forth処理系の内部状態、とくにコンパイラ部分とインタプリタ部分のものをデータ構造として抜き出して、保存・出力できるようにしたい。 その変更がこれ: github.com 主要な変更は二点: 内部状態をPythonのDictionaryで表し、…

PythonでForth処理系を書く! その3(最低限の機能)

PythonでForth処理系を書く! その2(実装する機能) - Arantium Maestum でも書いた通り、まずは以下の機能を最低限として実装する: 整数をスタックに乗せる スタックから二つの整数をとり、それらを足し合わせた整数をスタックに乗せる スタックから整数…

PythonでForth処理系を書く! その2(実装する機能)

処理系で実装する機能を列挙してみる。 整数をスタックに乗せる スタックから二つの整数をとり、それらを足し合わせた整数をスタックに乗せる スタックから整数をひとつとり、その数を標準出力に表示する 標準出力に改行を表示する REPL機能 分岐構文 IF-ELS…

PythonでForth処理系を書く! その1(序)

Forthというプログラミング言語がある。分類としては「スタックマシン型言語」になるだろう。 スタックマシンというのは、データやアドレスをスタックに乗せたり取り出したりすることを基本の操作とするプログラム実行モデルで、有名どころでいうとJava Virt…